【12月3日 AFP】ラグビーテストマッチは2日、英カーディフ(Cardiff)で行われ、ウェールズが24-22で南アフリカに勝利し、ホームで開催された対スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)戦の連勝を3に伸ばした。ウェールズは、この日が代表デビューとなったニュージーランド出身のハドリー・パークス(Hadleigh Parkes)が2トライの活躍をみせた。

 代表選出条件となる3年間の居住年数を満たしたまさにその日にウェールズ代表に選ばれた30歳のパークスは、力強いランニングと高い技術で一時11点のリードを得ながらも敗れそうになったチームの勝利に貢献。マンオブザマッチに輝いた試合後には「最高だ。一つ夢がかなった」と英BBCに語った。

「デビュー戦に1つではなく、2つもトライを決められるなんて特別だ。とてもうれしい」

 この勝利でウェールズは、辛勝を収めたジョージア戦に続いて今秋2勝目。主将のアラン・ウィン・ジョーンズ(Alun-Wyn Jones)も、「(敗れた)オーストラリアとニュージーランド戦も前半は良かった。この日は試合開始から好調で、最後も良い形で締めることができた」と喜んだ。

「残念な結果もいくつかあったが、これから修正して来年はより強くなって戻ってくる」

 一方、ここ2週間で行われたフランスとイタリア戦ではチームを勝利に導きながらも、アイルランドとオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表)には記録的な大敗を喫した南アフリカのアリスター・クッツェー(Allister Coetzee)ヘッドコーチ(HC)は、その手腕に再び疑問符がつく結果となった。

 スプリングボクスのフランカーを務めるシヤ・コリシ(Siya Kolisi)は試合後「非常にがっかりしている」「出だしがあまり良くなかったし、忍耐が足りなかった。終盤ではより規律を持って戦わなくてはならないし、簡単なミスをしてはいけない。来年は今年より強くならないといけない」と悔やんだ。(c)AFP/Luke PHILLIPS