【12月3日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは2日、第15節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が「世界最高」とたたえた守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)の活躍もあり、3-1でアーセナル(Arsenal)との激しい試合に勝利した。

 この勝利で、ユナイテッドは3日にウェストハムと対戦する首位マンチェスター・シティ(Manchester City)との勝ち点差を暫定で5ポイントに縮めた。両チームは次週、直接対決となるマンチェスター・ダービーを控えている。

 ユナイテッドにとっては簡単な試合ではなかった。チームはアントニオ・バレンシア(Antonio Valencia)とジェシー・リンガード(Jesse Lingard)のゴールで前半11分までに2点を先行したものの、相手の攻勢をデ・ヘアのファインセーブでしのぐ展開が続き、後半4分にはアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)に1点を返された。

 それでもユナイテッドは後半18分、リンガードのこの日2点目のゴールで突き放し、その後ポール・ポグバ(Paul Pogba)がエクトル・ベジェリン(Hector Bellerin)をスパイクで踏んで一発レッドカードをもらったが、逃げきって勝利を飾った。

 モウリーニョ監督はBTスポーツ(BT Sport)に対し、デ・ヘアの名前を挙げて「試合の後で本人に、きょうは世界一のGKのプレーが見られたと伝えた。キーパーは必要なときにチームを助けられる存在でなければならない。きょうはチーム全員が非常に良く頑張っていた」と話した。

 退場したポグバは次節のマンチェスター・ダービーは出場停止となるが、モウリーニョ監督は、ローラン・コシールニー(Laurent Koscielny)のロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)へのタックルを取り上げ、同じように10人にならなかったアーセナルは幸運だと話している。

「よくわからないが、ルカクとコシールニーの場面のことはみなさんに任せるよ。芝生に転がったアーセナルの選手たちのことも任せる。非常に美しい芝だった。倒れこみたい気持ちになる芝だったんじゃないかな」

 一方、これまでモウリーニョ監督と激しくやりあってきたアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、最悪の序盤から立て直したことを評価しつつ、勝ち点0に終わったことへのいら立ちをうかがわせた。

 ベンゲル監督は英BBCに「試合の入りの守備が悪く、それが敗因になった。0-2になりはしたが、巻き返すべきだったし、チャンスは十分にあった。非常に質の高いプレーを見せたが、決定力が足りなかった。(複数得点が取れなかったのは)確かに謎だが、ダビド・デ・ヘアが文句なしでマンオブザマッチのプレーを見せていた」と話した。(c)AFP