【12月2日 AFP】オランダ・ハーグの旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)で先月29日、有罪判決を言い渡された元クロアチア系軍事組織司令官のスロボダン・プラリヤック(Slobodan Praljak)被告(72)が判事らの前で自殺した問題で、オランダ検察当局は1日、同被告の死因がシアン化カリウム(青酸カリ)摂取による心不全だったとの初期検視結果を発表した。

 検察当局は声明で、「毒物検査の初期結果によると、プラリヤック被告の血液から濃縮シアン化カリウムが発見された」と発表。「この毒物が心不全を招き、死亡につながった疑いがある」と述べた。

 この初期見解は、プラリヤック被告の遺体検視後に公表された。同被告は29日にICTYで禁錮20年の有罪判決を受けた後、判事らの目前で最後の抵抗として服毒自殺していた。(c)AFP