【12月1日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)で起きた爆発事故で、警察当局は11月27日、単容疑者(33)を逮捕した。違法に爆発物を製造・販売したとして10月下旬に遼寧省(Liaoning)鉄嶺市(Tieling)公安局から指名手配されていた。

 また、寧波市公安局が29日に公式ウェイボー(微博、Weibo)で発表したところによると、行方不明となっていた2人の死亡が確認された。いずれも単容疑者の関係者で、1人は単容疑者の父親で爆発物を解体していたとみられ、もう1人は親類の女性だとわかった。

 警察が調べたところ、爆発の中心地は寧波市江北区庄橋街道李家村周辺の空き地にあった浄化槽だと確認されている。また、爆発物にはアルミニウムと硝酸バリウムの成分が含まれていた。

 寧波市公安局の公式ウェイボーによると、爆発の中心付近には爆発物の解体処理を行なった痕跡が見られ、爆発事故が起きる直前の26日午前8時40分ごろにも、解体処理が行なわれていたという。調査を行なった専門家の分析とも一致しており、単容疑者の関係者が爆発物を解体する過程で不注意に爆発を招いたもので、計画的犯行ではないとみている。

 調べによると、単容疑者は違法に製造した爆発物を隠滅する目的で、家族に依頼して処理を行なわせたと供述している。警察がさらに調べを進めている。

 11月26日朝に起きた爆発事故では、行方不明者2人の死亡が確認されたほか、近隣住民など2人が死亡、多数が重軽傷を負っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News