【12月4日 CNS】改訂版が今年出版される『新日中辞典(改訂版)』に関連したシンポジウムが11月27日、中国・大連外国語大学(Dalian University of Foreign Languages)で行われ、外国語言語・文学学科の専門家や辞典編さん者が集まり、外国語辞典編さんの意義の解釈・分析、改訂原則などの問題について研究・討議を行なった。遼寧人民出版社(Liaoning Peoples Publishing House)、中国日本語教学研究会による共催。

『新日中辞典』は、中国語を母国語とする日本語学習者に大きな影響力を与え、最も歓迎を受けている日本語の指南書だ。初版は1979年出版。大連外国語学院・日本語学部は2007年9月、辞典改訂版の編さん委員会を設立し、日本語教師や日本人の専門家、研究生など約160人が改訂作業に参加。10年の努力を経て今年、改訂版が出版される。

『新日中辞典(改訂版)』の陳岩(Chen Yan)編集長は、辞典の改訂状況について、『新日本辞典』を基礎として全面的に改訂したと説明。総字数は約120万字増え、改訂率は55%程度という。「日本語の指南書としてより多くの単語を集め、意義の解釈に対する正確性や例証の習得など、日本語に携わる人や学習者の要求に応えていると思う」と話した。

 シンポジウムでは、実践的な活用や編集形式の基準、意義の解釈の上での原則、声調の注釈などについて議論を深め、外国語辞書編さんの最前線で直面するさまざまな課題について情報交換を行った。(c)CNS/JCM/AFPBB News