【12月6日 CNS】スイス金融大手クレディ・スイス(Credit Suisse)の調査部門が発表した「グローバル・ウェルス・レポート(Global Wealth Report)」によると、中国の世帯資産は2017年末までに約10兆ドル(約1120兆5999億円)になるとしており、毎年約6%の割合で増加し、22年には38兆ドル(約4258兆2797億円)になり、今後5年間の世界財産の増加の主要な源となるだろうとしている。

 2017年の半ばから1年間さかのぼると、世界の財産の増加率は6.4%で、12年以来最大だった。中でも、中国の世帯資産の成長が特に目立った。

 同報告によると、00年から中国の世帯資産は毎年12.5%ずつ増加し、この17年間で6倍となった。また、不動産価格と為替相場の動きが世帯資産増加の主な原動力であり、昨年の中国市場の時価総額の増加率は約15%、不動産価格は約10%増加した。

 世界に11億人いるとされる中間層(資産1万~10万ドル(約112万600~1120万6000円))の中国人の占める割合の高さは飛び抜けており、00年が12.6%だったのに対し、17年には35%まで増えた。同報告では、世界の中間層の人口は2022年には2億3000万人増えて12億人となり、そのうち中国人の占める割合は40%となるだろうと予測している。

 現在、中国の億万長者は200万人で世界の億万長者の5%を占め、9兆8000億ドル(約1098兆1879億円)の資産を有するという。増加率は米国、ドイツ、オーストラリア、フランスに次いで、世界で5番目。同報告は、中国の億万長者の数は22年までにさらに41%増加して270万人に達するだろうと予測している。(c)CNS/JCM/AFPBB News