【12月1日 AFP】ドイツのジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)外相は11月30日、在北朝鮮ドイツ大使館の規模を縮小していくとともに北朝鮮に対し在ドイツ北朝鮮公館の規模の縮小を求めていくと明らかにした。

 米首都ワシントンの国務省でレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官と会談したガブリエル外相は、会談後の記者会見で「わが国は在北朝鮮ドイツ大使館の職員を削減してきたが、さらに一層の削減を行う予定だ」と述べ、既に外交官2人を引き揚げており、さらにもう1人を撤収させる予定だと明らかにした。

 さらに多くのドイツ人職員が引き揚げる可能性もあるが、ドイツが欧州の同盟国と協議した後になる見通しだ。これらの国の中には北朝鮮に大使館を置いている国もある。

 米政府は、核開発を続ける北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権をさらに孤立させるよう同盟国に圧力を掛けている。

 米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官は11月29日の記者会見で、米政府は同盟国に可能な限り駐北朝鮮大使を引き揚げるよう求めていくと述べていた。

 ドイツはまだ駐北朝鮮大使を引き揚げてはいない。しかしナウアート報道官は30日、米独外相会談の記者会見で、ティラーソン長官はガブリエル外相に対し駐北朝鮮ドイツ大使の引き揚げを「具体的に」求めることはなかったと発表した。(c)AFP