【12月1日 MODE PRESS WATCH】世界で活躍する一流アーティストらが「着物」に焦点を当て、その新しい解釈を表現するイベント「キモノロボット(KIMONO ROBOTO)」が12月1日から10日まで、表参道ヒルズ本館地下3階のスペースオー(space-o)にて開催される。

会場の様子(c)KIMONO ROBOTO

 今回展示されるのは、460年の歴史を持つ京友禅の老舗「千總(ちそう)」が製作した「束熨斗文様振袖(たばねのしもんようふりそで)」や、皇室御用達の着物作家、藤井寛(Hiroshi Fujii)による「慶長桃山小袖松皮文様(けいちょうももやまこそでまつかわもんよう)」など、日本を代表する職人による、伝統的織物技術を用いて誕生した13点の貴重な着物コレクション。

 これら珠玉の作品を斬新な手法で演出するのが、参加する一流クリエイターたちだ。ファッションとアート、デザインを掛け合わせた先進的なファッションショーを手がけるランウェイプロデューサー、アレクサンドル・ドゥ・ベタック(Alexandre de Betak)が演出を手掛けた会場では、映画のシーンのような作品で定評のある世界的現代写真家ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh)や、美と静物に特化した写真を専門とする著名な写真家・土井浩一郎(Koichiro Doi)、多数のモード誌や有名アーティストのビジュアルイメージ、ビデオ制作を手掛けるウォーレン・デュプリア&ニック・ソーントン・ジョーンズ(Warren du Preez & Nick Thornton-Jones)らが「着物」を表現した写真作品に触れることができる。また、会場スクリーンには、最新ミュージックビデオにメイン展示の着物姿で登場したビョーク(Björk)が今エキシビションにかける想いを語る映像が流される。

束熨斗文様振袖(c)KIMONO ROBOTO

 会場中央に展示された「束熨斗文様振袖」は、ロボットアームの先端に設置されたカメラを操作することで、詳細をディスプレイで間近に見ることが可能。まさにデジタルと古典が融合した特別な世界へ、「着物」の魅力を再発見しに足を運んでみて。

■展示の着物コレクション/制作者 一覧
・束熨斗文様振袖/株式会社千總 代表取締役社長 仲田 保司
・小千谷縮/株式会社樋口織工藝社 代表 樋口 隆司
・江戸小紋/有限会社小宮染色工場 代表 小宮 康正
・加賀友禅/加賀友禅作家 柿本 市郎
・有松鳴海絞り「鎧段絞り」「雪花絞り」「匹田三浦絞り」/株式会社竹田嘉兵衛商店 取締役社長 竹田 浩己
・京友禅/丸池藤井株式会社 代表取締役 藤井 博孝、手描き友禅作家 藤井 寛
・西陣織/渡文株式会社 代表取締役 渡邊 隆夫、西陣織伝統工芸師 村井 治生
・浪華本染浴衣/株式会社協和染晒工場 代表取締役 小松 隆雄
・阿波しじら織/長尾織布合名会社 代表 長尾 藤太郎
・大島紬/前田紬工芸有限会社 代表取締役社長 前田 豊成

■イベント概要
・KIMONO ROBOTO
会場:表参道ヒルズ本館 B3F スペース オー
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10
期間:12月1日(金)~10日(日)
時間:11:00~21:00、(日)11:00~20:00
※最終日は16時終了
※入場無料

■関連情報
・公式サイト:www.kimonoroboto.com
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