■ウォリス・シンプソン

 元英国王エドワード8世(King Edward VIII)と結婚したのは、米国人女性ウォリス・シンプソン(Wallis Simpson)さん。離婚経験があったシンプソンさんとの結婚を機に、エドワード8世は1936年12月に退位した。

 ペンシルベニア州でベッシー・ウォリス・ウォーフィールド(Bessie Wallis Warfield)として生まれたシンプソンさんは、エドワード8世との結婚を前に2度離婚している。シンプソンは2番目の夫の姓だ。

 交際は1934年、まだ王太子だった当時に始まったが、英王室や政府は離婚暦のある米国人女性との関係に難色を示した。1936年1月に国王に即位したが、同年12月に退位。1937年6月に「わが愛する女性」と称するシンプソンさんと結婚した。

■リタ・ヘイワース

 米女優のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth)さんは、結婚相手だった俳優兼監督のオーソン・ウェルズ(Orson Welles)氏と離婚した後、1949年にイスラム教イスマイル派指導者で預言者ムハンマドの直系の子孫とみなされている富豪のアーガー・ハーン(Aga Khan)3世の息子アリ・ハーン王子(Prince Aly Khan)と結婚した。

 ヘイワースさんは、1918年10月17日にニューヨーク市ブルックリン(Brooklyn)でマルガリータ・カルメン・カンシーノ(Margarita Carmen Cansino)としてショービジネス界の両親のもとに生まれた。10代でロサンゼルス(Los Angeles)に移ったヘイワースさんは、数本の映画に端役で出演した後、「リタ・ヘイワース」の芸名を名乗り、スターダムに駆け上がった。

 米誌ライフ(Life)から「Love Goddess」との愛称で呼ばれたヘイワースさんは、1941年の映画『踊る結婚式(You'll Never Get Rich)』でフレッド・アステア(Fred Astaire)さんと共演するなど、多数のヒット作品に出演した。

 1949年に妊娠したヘイワースさんはアリ・ハーン王子と結婚。同年12月にヤスミン(Yasmin)妃が生れた。アリ・ハーン王子との嵐のような結婚生活の後、1953年に離婚。その後、2度結婚を重ねた。