【11月28日 AFP】オーストラリア南部ビクトリア(Victoria)州の警察は28日、メルボルンで大みそかに「テロ攻撃」を行う計画を立てていたとして、20歳の男を逮捕したと発表した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支持者とされ、銃器を購入して客らを大量殺害することを企てていたという。

 ソマリア人を両親に持つ男は27日、メルボルン郊外のウェリビー(Werribee)で行われた家宅捜索で逮捕された。28日に訴追される見通し。

 警察によると、男は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)が作成したテロ行為の行い方や銃器の購入方法に関するマニュアルをインターネットで閲覧していた。

 ビクトリア警察幹部は男について「大みそかに(メルボルン市内の)フェデレーション・スクエア(Federation Square)で、銃器によってできるだけ多くの人を撃ち殺すつもりだったとみている」と語った。

 実行されていれば「大惨事」になっていたとの認識を示し、男については「ISの支持者」だとも明らかにした。

 警察は「脅威は取り除かれた」とし、さらに逮捕者が出る可能性もないとみている。

 オーストラリア当局は2014年9月に全国でテロ警戒レベルを引き上げ、過激派による襲撃事件への警戒を強めている。(c)AFP