【11月27日 AFP】米出版大手タイム(Time)が、総額28億ドル(約3100億円)で米メディア大手のメレディス(Meredith)に身売りすることが分かった。保守派を支援していることで知られる実業家兄弟、チャールズ・コーク(Charles Koch)とデビッド・コーク(David Koch)両氏が今回の買収を後押ししていた。

 経済誌「フォーチュン(Fortune)」やスポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)」などの有名雑誌を発行するタイムは、昨年末に買収先の選定を開始。

 メレディスは今年に入ってタイム買収について関心を示したものの、必要資金の確保ができず、いったん撤退。しかしタイムは先月、雑誌からデジタルに経営の軸を移すことを柱とした増収計画を明らかにしていた。

 メレディスの買収価格はタイム株1株当たり18.5ドル(約2060円)と、24日の終値16.9ドル(約1880円)より約10%高い。買収観測からタイムの株価はここ1週間で値上がりしていた。

 メレディスによると、両社の取締役会が買収に合意し、来年1~3月月期に完了する見込み。(c)AFP