【11月27日 CNS】中国・北京市(Beijing)朝陽区(Chaoyang)の管庄(Guanzhaung)の紅黄藍教育(RYB Education)が運営する紅黄藍幼稚園(RYB Education)新天地(Xintiandi)分園で児童虐待事件が発覚し、警察による捜査が進んでいる。

 一部報道によると、北京市朝陽区の教員が幼児に白い錠剤を飲ませたほか、幼児の体に針のようなもので刺された痕跡があった。また、わいせつ行為も行われていた疑いもあるという。保護者たちは既に公安機関に被害届を提出しており、現在、朝陽区警察局の調査を待っている状態だ。

 23日午後、騒ぎを受けて幼稚園の入り口に保護者と報道陣が集まった。北京市朝陽区教育委員会の陳情弁公室の担当者・呉氏は報道陣に対し、「現在は警察の調査結果を待っていて、虐待の疑いがある教員3人はすでに停職処分を下した」と説明した。

 監視カメラの映像を調べるべきだとする保護者からの要求に対し、呉氏はビデオの映像はすでに警察が押収したと答えた。

 虐待の疑いがある教員は停職処分を受け、幼稚園側は教員を交代させ、通常どおりの運営に戻ったとしている。

 ある保護者は前日の22日に警察に通報し、子どもの検査結果を提出したという。「子どもの状態はあまりよくない。『ぼくは病気なの?どうしてぼくが注射されるの?』って、私に何度も聞いたのよ」と語った。保護者たちは警察の調査結果を待ち、真相を知りたいと口々に話した。

■運営会社が声明を発表

 教員による園児への虐待を受け、運営会社の紅黄藍教育は翌24日、ウェイボー(Weibo)公式アカウントで事件が起きた新天地分園が警察に通報したことを明らかにした。

 警察に対し、事件に関連する資料や設備などを提供し、疑いのある教員に停職処分を下した。また、ごく一部の誹謗中傷を行う者に対しても通報したと説明している。

 さらに、独自の調査チームを設置して全面的に調査を進め、教職員を厳しく取り締まり、罪を犯した者に対しては刑事責任を追及すると表明している。(c)CNS/JCM/AFPBB News