【11月26日 AFP】ラグビーテストマッチは25日、各地で行われ、ニュージーランドはワイサケ・ナホロ(Waisake Naholo)とリコ・イオアネ(Rieko Ioane)が2トライずつを挙げてウェールズに33-18で勝利した。世界王者のオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は、これでウェールズ戦での連勝を30に伸ばした。

 ニュージーランドは前半にナホロが2トライを記録。ボールと陣地の支配率でウェールズに主導権を握られたものの、失点をリー・ハーフペニー(Leigh Halfpenny)との2本のペナルティーとスコット・ウィリアムス(Scott Williams)のトライに抑えた。

 後半に入ってニュージーランドはギアを一段上げると、アントン・リエナートブラウン(Anton Lienert-Brown)が1トライ、イオアネが2トライを記録。ボーデン・バレット(Beauden Barrett)は4本のコンバージョンを沈めた。これでニュージーランドは今月行われた全5試合で全勝を飾り、2017年の戦績を15戦12勝としている。

 イングランドは、エリオット・デイリー(Elliot Daly)が2トライを決めるなどサモアを圧倒し、48-14で今年最後の一戦を白星で飾った。

 計7トライとジョージ・フォード(Geroge Ford)のキックで全得点を挙げたイングランドは、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)就任後の23戦で22勝目を手にしている。

 一方でオーストラリアは、24-53とスコットランド戦での最多得点差で黒星を喫した。

 今年6月の試合でもスコットランドに19-24で敗れていたワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)は、同国を相手にこれまでは32点以上の失点も、3本以上のトライも奪われたことがなかったが、この日は8トライを献上して53失点を喫した。

 オーストラリアは12-10とリードを奪う中、セコペ・ケプ(Sekope Kepu)が退場処分を受けたが、マイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)は「あそこがターニングポイントになったとは思わない。14人でも勝てると思っていた」と、処分が記録的敗戦の言い訳にはならないとコメントした。(c)AFP