【11月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が、不整脈の治療を受けていると公表した主将のマイケル・キャリック(Michael Carrick)について、コーチの役割を打診したことを明かした。

 現在36歳のキャリックは、24日に声明を発表し、不整脈の治療を受けていたことを明かした。バートン・アルビオン(Burton Albion)に勝利した9月のフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2017-18)の試合でキャリックはめまいを覚え、最近になってようやく1軍の練習に復帰したばかりだった。

 モウリーニョ監督は不整脈の診断の後、引退するのであればコーチに就任してほしいとキャリックに打診したことを明かし、さらに来年6月の契約満了をもって現役を退く場合でも、その仕事の枠を空けて待っていると話した。

「選手としてのマイケルよりも、人間としてのマイケルの方が重要だ。焦らせるつもりはないので、落ち着いて体を回復させ、自信を取り戻し、それから決断してほしい。プレーするのか、それともやめるのか」

「本人も承知の通り、私のコーチングスタッフには彼のための椅子が空いている。望むのであれば、望むタイミングで来てくれて構わない。スタッフとしての椅子だ。私も、理事会も、オーナーも入閣を望んでいる。マイケルは不安のない立場にいる。彼の未来はわれわれとともにある。本人は今シーズン末までプレーしたいと考えていて、今は自信も取り戻している。チームとしてはまた一つ選択肢が増えることになる」

 ユナイテッドはこの日、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に1-0で勝利した。しかし得点は、後半21分にアシュリー・ヤング(Ashley Young)のシュートが相手に当たって入る幸運なもので、モウリーニョ監督はチームの低調なプレーに不満を抱いている。

 それでも、元ユナイテッドのエリック・カントナ(Eric Cantona)氏が今週、モウリーニョ監督には攻撃の引き出しが少ないと示唆する中で、監督自身はロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)の下にフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)、マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)、アントニー・マルシアル(Anthony Martial)の3枚を並べた布陣はやり過ぎだったかもしれないと認めている。

「解説者が、きょうのユナイテッドはアタッカーが多すぎだと言ったとしても驚かない。彼らがそう指摘するのは正しい。なぜなら、アタッカーを並べ過ぎれば試合をコントロールできなくなる可能性があるからだ」

「きょうのわれわれは少し守備で問題を抱えていた。ポール・ポグバ(Paul Pogba)とネマニャ・マティッチ(Nemanja Matic)が中盤でやや孤立していた。その分を創造性で埋め合わせることができているなら良い。リスクを取った意味がある。しかしきょうのわれわれの想像性は貧弱だった」 (c)AFP/Ian WHITTELL