【11月25日 AFP】最も優れた映画作品として多くの人々から評価されている不朽の恋愛映画『カサブランカ(Casablanca)』が今週、公開から75年周年を迎える。

 第2次世界大戦(World War II)中、フランス保護領だった北アフリカのモロッコを舞台に、ナチス・ドイツ(Nazi)に抵抗するために別れを余儀なくされた恋仲の2人をハンフリー・ボガート(Humphrey Bogart)とイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)が演じたこの作品が米ニューヨークのハリウッド・シアター(Hollywood Theater)で公開されたのは、1942年11月26日。当初はそれほどヒットしなかったが、その後は世界中で映画ファンの心を捉え、米アカデミー賞(Academy Awards)で作品賞などを受賞した。

 また、ハワード・コッチ(Howard Koch)氏、ジュリアス・エプスタイン(Julius Epstein)氏、フィリップ・エプスタイン(Philip Epstein)氏が手がけた脚本も、「君の瞳に乾杯(Here's looking at you, kid.)」などの名ぜりふを生み、アカデミー賞脚色賞を獲得した。

 昨年、出演者の中で唯一、存命だったマドレーヌ・ルボー(Madeleine LeBeau)さんが死去したが、この映画の遺産的価値は揺るがず、各地で行われる特別上映では会場を満員にしている。(c)AFP/Frankie TAGGART