【11月25日 AFP】(更新)農業の盛んなモロッコで24日、国王令の下、国内全土にわたってモスクで雨乞いの祈りがささげられた。映像はサレ(Sale)のモスクや、コーラン学校の生徒ら。

 海を挟んで対岸にあるスペイン、ポルトガルと同様にモロッコも夏の終わりから深刻な雨不足に悩まされている。モロッコの大学の研究によると、1960年代以降、気温は最大4度上昇しており、年間降水量は減少傾向にある。

 この干ばつで今季の穀物生産は打撃を受けており、3500万人の人口を抱えるモロッコは輸入に頼らなければならなくなる恐れもある。

 人口の40%が農業で生計を立て、農業部門が国内総生産(GDP)に占める割合は15%以上のモロッコでは、国中で干ばつが主要な話題となっている。(c)AFP/Hamza MEKOUAR