【11月25日 CNS】ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」のファッションショーは20日、中国・上海(Shanghai)で開催された。アジアでの開催は初めて。1995年から現在まで、米国以外で開催されたヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーは4回しかない。それぞれカンヌ(Cannes)、ロンドン(London)とパリ(Paris)と上海だ。

 ヴィクトリアズ・シークレットは今年2月、直営のランジェリーストアを上海で開店したのに続き、今回のファッションショーの開催と、1年で2度とも中国で大規模なイベントを行う姿勢からは、中国市場に対する特別な思いがうかがえる。

 業界最大の中国紡績経済情報網のデータによると、中国のランジェリー市場の年間売上高は1000億元(約1兆6500億円)を超え、市場規模は600億元(約9900億円)を超えている。この膨大な消費動力が、ヴィクトリアズ・シークレットに中国市場進出させているのだ。

 ヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーは「中国風」に敬意を表すため、スーパーモデルたちが身にまとうバスローブまでもが、牡丹の花の刺しゅう入り。また、「Porcelain Angel(青磁器の天使)」の一幕で、舞台に青と白のストライプ模様の幕が垂れてきて、周囲のモニターの画面も一面の青白い基調だ。スーパーモデルたちは青い磁器模様のランジェリーを着ているほかに、チュニックやマント、靴、手袋などのアイテムにも白地に青と白の模様だ。

 今年のヴィクトリアズ・シークレットファッションショーの「中国の顔」は、「スーパーモデル軍団」だ。リウ・ウェン(Liu Wen、劉雯)、ミン・シー(Ming Xi)など7人の中国人モデルが参加し、中国モデル参加人数の最も多いヴィクトリアズ・シークレットファッションショーだった。

 ヴィクトリアズ・シークレットファッションショーの意図は、中国人観客に受けがよかった。ショーの3か月前から、ヴィクトリアズ・シークレットのミニブログでの閲覧回数は7000万回に達したほか、ショーの開演1時間前に、上海メルセデスベンツ文化センター(Mercedes-Benz Arena)の前には長い行列ができた。開演予定は午後8時だったが、観客があまりに多く、結局20分遅れで始まった。(c)CNS/JCM/AFPBB News