【11月24日 AFP】サッカー選手は試合終了の笛とともに普通ならユニホームのシャツをファンに投げるものだが、ユベントス(Juventus)の守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は、22日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦で引き分けた後、自分のショーツを差し出してファンを驚かせた。

 現在39歳のブッフォンは、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選プレーオフでイタリアがスウェーデンに敗れて本大会出場を逃したことを受け、代表引退を表明してから初めての試合に臨んだ。

 伊トリノで行われた試合を引き分けで終えてバルセロナはグループDの首位通過が決定したが、ユベントスは同グループで2位にとどまっており、来月5日に敵地で行われるオリンピアコス(Olympiacos)戦に勝てば決勝トーナメント進出が決まる。

 この試合の前日には、偉大なイタリア代表GKのブッフォンに対し、バルセロナのイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)がロシアW杯の出場権をできるものなら譲りたいとコメントし、両選手はソーシャルメディアでやり取りをしていた。

 試合終了後にラキティッチに駆け寄ってハグしたブッフォンは、オレンジ色のユニホームのショーツを脱いで歓喜するファンに投げ入れ、ブリーフ姿のまま通路に走り去っていった。そして自身のツイッター(Twitter)に、「今夜は勝ち点1だったが、良い勝ち点1だった。イヴァン・ラキティッチのような偉大な王者たちとプレーすることは、常に喜びであり光栄なことだ」と投稿した。

 イタリア代表として20年間プレーし、同国歴代1位の175キャップを記録したブッフォンは、来年のロシアW杯で史上最多6度目の本大会出場を目指していたが、欧州予選プレーオフのスウェーデン戦でチームが2戦合計0-1で敗れ、母国が60年ぶりに本大会出場を逃した直後に代表引退を表明した。

 ユベントスでプレーするのも今季が最後とみられているブッフォンにとって、唯一残っている目標は、ここ3年間で準優勝2回に終わっている欧州チャンピオンズリーグ制覇を成し遂げることとなっている。(c)AFP