【11月22日 AFP】(更新)オランダ・ハーグ(Hague)の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)は22日、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦(1992~95年)におけるジェノサイド(大量虐殺)と戦争犯罪の罪に問われたセルビア人武装勢力の元司令官で、「ボスニアの虐殺者」との異名を取るラトコ・ムラディッチ(Ratko Mladic)被告に対し終身刑を言い渡した。

 同法廷はジェノサイド(大量虐殺)や戦争犯罪、人道に対する罪を含む10件の罪でムラディッチ被告を有罪とした。同内戦では約10万人が犠牲となり、220万人が住む場所を追われた。

 裁判官は判決で「これらの罪を犯したことにより、本法廷はムラディッチ被告に終身刑を宣告する」と述べるとともに、一連の犯罪は「人類に知られた最も凶悪なものの部類に入る」と断罪した。

 ムラディッチ被告の息子と弁護団は記者団に対し、同被告が上訴する予定であることを明らかにした。(c)AFP/Jan Hennop and Jo Biddle