【11月23日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は22日、グループC第5節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がスーパーゴールで8試合続いた無得点を終わらせ、ASローマ(AS Roma)に2-0で勝利して決勝トーナメント進出へのわずかな望みをつないだ。

 アトレティコは両チーム無得点で迎えた後半24分、アンヘル・コレア(Angel Correa)がライン際から山なりのクロスを上げると、ファーサイドでノーマークになっていたグリーズマンが豪快なオーバーヘッドキックで先制点をたたき込んだ。さらに終了5分前には、ケヴィン・ガメイロ(Kevin Gameiro)が追加点を挙げて勝利を収めた。

 とはいえアトレティコは、最終節ですでに突破を決めているチェルシー(Chelsea)とのアウェーゲームに勝利し、同時にローマがカラバフFK(Qarabag FK)とのホームゲームで勝ち点を落とさなければ、決勝トーナメントに勝ち進むことはできない。

 グリーズマンはbeINスポーツ(beIN Sports Spain)で「僕らは最後まであきらめない。きょうは勝つしかないとわかっていたし、これで何かが起こるかもしれない」と話した。

 それでも、チームは6万8000人収容の新スタジアム、ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で5試合続いた未勝利を終わらせ、スタジアムには明らかにホッとした空気が流れた。

 チームを率いるディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は「まだあと1試合残っているし、その90分が終わるまでは、前向きに考えなくてはならない」と語った。

 ここ4シーズンで2回決勝に勝ち進んでいるアトレティコだが、先に行われた試合でチェルシーがカラバフに大勝したことで、16強入りの望みはさらに小さくなっていた。プレミア王者のチェルシーは勝ち点を10に伸ばしてグループ首位に立ち、これをローマが同8、アトレティコが同6で追っている。

 ローマを率いるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は「きょうの対戦相手が、この大会の歴史に名を残しているチームだということを忘れてはならない。1試合を残して突破するチャンスがあり、そのためにプレーできたのは名誉だったが、この敗戦でチームはもっと成長できるし、結果はともかく、内容には良い部分もあった」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING