【11月22日 AFP】中国国際航空(Air China)が北朝鮮便の運航を停止した。これにより北朝鮮は外部との結び付きがさらに制限される形となる。中国政府はあくまで経営上の判断で、政治的意図はないとしている。

 今月、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は中国・北京を訪問し、習近平(Xi Jinping)国家主席に北朝鮮の核開発計画を阻止するためにさらに行動するよう圧力をかけていたが、それからまもなく今回の措置が明らかになった。

 北朝鮮による一連の核・ミサイル実権が国際的な懸念を呼び起こしたことを受けて、中国は先週、宋濤(ソンタオ、Song Tao)特使を北朝鮮に派遣したが、核開発危機に関する直接的な声明は得られなかった。

 中国国際航空は4月にも、利用者が少ないことを理由に北朝鮮便の運航を一時停止していたが、すぐに再開していた。

 中国国際航空の顧客サービス部は22日、来年6月まで北京と平壌を結ぶ便の運航予定は一切ないと述べた。

 中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道官は21日、記者会見でこうした動きについて問われると「中国国際航空は経営と市場の状況に基づき独自の経営計画を実施したにすぎない」と述べた。(c)AFP