【11月22日 AFP】スペイン1部リーグ、セビージャFC(Sevilla FC)のエドゥアルド・ベリッソ(Eduardo Berizzo)監督が、前立腺がんを患っていることがわかった。リバプール(Liverpool FC)を相手に3点差を追いついて引き分けに持ち込んだ21日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の試合からわずか数時間後、国内ラジオ局のカデナ・セル(Cadena Ser)が伝えた。

 リバプールと3-3で引き分けた試合後の会見で、ベリッソ監督が自身の健康状態について言及することはなかったが、クラブが22日に声明を出し、この知らせと今後の治療方針について発表するとみられている。

 指揮官の健康について問われたペペ・カストロ(Pepe Castro)会長は、ラジオ局カデナ・コペ(Cadena Cope)に対し「個人的かつ難しい話題なので、明日まで待とうと思う」と語った。

 セビージャの選手たちは、ベリッソ監督のモチベーターとしての手腕が、後半の反撃を呼び込んだとたたえている。アルゼンチン代表のエベル・バネガ(Ever Banega)は「監督とファンのためにも、後半は違う姿を見せなくてはならなかった。監督のおかげであのプレーができた。監督が状況を逆転させたんだ」とコメントした。

 現在48歳のベリッソ監督は、アルゼンチン出身で現役時代はCBとして母国のリーベル・プレート(River Plate)やフランスのオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)、スペインのセルタ(Celta de Vigo)などでプレーした。そしてセルタを率いた3年間で実績を残し、今季からセビージャの監督に就任していた。(c)AFP