【11月28日 CNS】無許可のまま金融取引を行っていたとして、詐欺行為などの罪に問われた融資プラットフォーム「e租宝(Ezubao)」の関連会社である上海鈺申(Shanghai Yushen)金融情報サービス社・広州支社の被告に対する判決裁判がこのほど、中国・広州市(Guangzhou)天河区(Tianhe)人民法院で行われ、李強(Li Qiang)被告など9被告が出資金詐欺の罪で、それぞれ1年6月から4年の懲役と、1万(約16万円)~15万元(約253万円)の罰金刑が言い渡された。また、同支社が事件によって不当に得た総額は3億元(約50億6579万円)だと明らかにされた。

 上海鈺申金融情報サービス社は2015年初頭、広州市、東莞市(Dongguan)を含む25区域に管理部と支社を設立していた。

 同社は金融商品を扱う資格がないのに、全国で広告・宣伝を行っていた。「e租宝」という名称で投資者の固定年収益率は9~14.6%と高利率をうたって、ファイナンス・リース債権取引を基礎とした投融資サービスを提供していた。

 判決によると、李被告が同社の25区域の管理部責任者だった15年12月7日までの間に、広州市と東莞市で5000人以上が「e租宝」の理財商品を購入し、詐欺被害に遭っているという。

 中国国内を騒がせた「e租宝」本社については17年9月、北京市(Beijing)第一中級人民法院で、同法人に対して詐欺的方法で資金を集めた罪と貴金属密輸罪で19億元(約319億7000万円)以上の罰金と、被告26人に対しては詐欺的手法で資金を集めた罪や拳銃所持罪などで、主犯格の被告に無期懲役などの判決が言い渡されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News