【11月22日 AFP】中国のネット販売サイト「淘宝網(タオバオ、Taobao)」で21日、競売にかけられていた米ボーイング(Boeing)の大型機「ボーイング747」3機のうち、2機が計3億2000万元(約54億円)余りで落札された。

 国営の新華社通信(Xinhua)によると、落札したのは中国の貨物航空会社、順豊航空(SF Airlines)。

 3機は、経営破綻した翡翠国際貨運航空(Jade Cargo International)が所有していたもので、2年間で6回売却が試みられたがいずれも失敗。そのため、深セン(Shenzhen)の裁判所がネットの競売に掛けることを決めた。

 3機は20日から淘宝で競売に掛けられていた。3機目は申し込んだのが1人だけだったことから売却できなかった。

 淘宝網は中国電子取引大手のアリババ(Alibaba)が運営するショッピングサイトの一つ。会員間で、食品や文房具のような日用品から大型貨物機やボトル入り腸内ガスのような一風変わったものまで、あらゆる品が売買されている。

 国内で圧倒的な人気を誇り、個人間商取引(C2C)市場で9割以上のシェアを握っているとみられている。(c)AFP