【11月22日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は21日、グループH第5節が各地で行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は1-2でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に敗戦。ドルトムントのピーター・ボス(Peter Bosz)監督は試合後、週末に行われるシャルケ04(Schalke04)とのダービーが自身の進退をかけた重要な試合になると認めた。

 ドルトムントはこのところゴールから遠ざかっていたピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の得点で先制したが、後半に入るとハリー・ケイン(Harry Kane)と孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)にゴールを許し、トッテナムに逆転負けを喫した。

 チームはこれで5試合未勝利。ドイツ・ブンデスリーガ1部では2か月近く勝ち星から遠ざかり、順位も5位まで落ちている。この悪い流れを断ち切り、監督にかかる重圧を取り除くためにも、2位のシャルケとのホームゲームは絶対に勝利が必要な一戦となる。

 ボス監督は「ダービーは必勝を期す。クラブでの私の立場という点でも、シャルケを倒すことが重要なのはわかっている。これが自分にとって『最後』の試合だと言うつもりはないが、ドルトムントのようなビッグクラブにいる以上、勝利が必要だというプレッシャーはある」とコメントした。

 ドルトムントは後半早々の4分、ジェレミー・トルヤン(Jeremy Toljan)のミスからケインに同点弾を喫した。ボス監督は「自分たちのミスから同点にされてしまい、そこから良いプレーができなくなった」と話し、後半のチームのプレー内容を嘆いた。

「このレベルでああいったミスをしてはならない。自分たちのサッカーを信じられなくなっているし、それは仕方ないことだが、非常に強いチームを相手に前半は戦えた点には誇りを持ちたい」

 昨季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)でアヤックス(Ajax)を決勝に導いたボス監督は、解任されたトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)前監督に代わって今年7月にドルトムントの指揮官に就任した。

 アポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)と並んで勝ち点2ポイントのドルトムントは、これでグループ敗退が決定。ヨーロッパリーグに回る3位確保を目指し、最終節はレアル・マドリード(Real Madrid)とのアウェーゲームに臨む。

 一方、トッテナムはレアルに勝ち点3差のグループ首位の座を守り、レアルとの直接対決の戦績でも上回っているため、グループ首位通過が決まった。(c)AFP