【11月21日 CNS】上海市人力資源・社会保障局の雇用促進センターが16日に発表した「上海就職景気指数報告(2017)」によると、同市の雇用状況が近年同時期と比べて高いレベルにあり、今後も「就職景気指数」が高いレベルで維持されていくと推測される。

「就職景気指数」とは、上海市(Shanghai)が新規就職者登録情報をもとに確立したシステムだ。市のシステムに登録される30万業種の雇用元情報と4083万人の新規就職者の届出データの分析・研究を通じて、当期の募集人数の登録数と退職者数との差を、「就職人数景気指数」としている。指数がプラスだと就職者数の規模が拡大しており、指数がマイナスになると、雇用情勢の悪化を意味する。

 統計によると、2017年8月の上海就職景気指数は3万人で、前年同期比で2000人増加した。近年の同時期と比べ、今年7~8月の雇用景気指数は高い水準にあったことが分かる。

 専門家の分析によると、上海は数年来、経済構造の最適化が進み、発展の質と効率も上がり、17年1月~9月末の総生産は2兆1600億元(約35兆64億円)で前年同期比7.0%増加した。業界別では、同年8月の金融業の就職景気指数は4000人で、前年同期比で1000人増加している。また、IT業界の新規就職者では、主に大卒が多い。

 調査によると、上海の金融業就職景気指数は近年、長期にわたって高レベルを維持しており、実際の雇用者数は毎月平均3000人のペースで増加している。

 IT関連の「インターネット・プラス」、ビッグデータなどの分野が急速に発展しているのに伴い、関連業界の発展の見通しも明るい。人材需要も伸びており、大量の大学卒業生を必要とする。IT業界の従業者で短大卒以上の割合は68.9%で、上海全体の新規就職全体レベルより著しく高い。(c)CNS/JCM/AFPBB News