【11月21日 時事通信社】太陽系外から飛来したことが初めて確認された小天体「オウムアムア」について、米ハワイ大や欧州南天天文台などの研究チームは21日、「細長い葉巻のような形をしており、岩石質か金属質で、表面は長年の宇宙線の作用で暗赤色をしている」と発表した。

 長さの推定は太陽光をどの程度反射しているかによって変わり、400~800メートル程度とみられる。太陽系の小惑星や彗星(すいせい)には見られない奇妙な形という。論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 小天体はハワイ大のパンスターズ望遠鏡で10月19日に発見され、南米チリの大型望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡などで集中的に観測された。9月9日に太陽に最接近した後、軌道を鋭角に変え、超高速でペガスス座の方向へ飛び去りつつある。

 発見時は、こと座のベガの方向から飛来したように見えたが、オウムアムアは長年、銀河系内をさまよっており、ベガ周辺が起源ではないという。研究チームは観測を続け、起源や行き先の解明を目指す。

 オウムアムアは、ハワイの言葉で「初めて遠くからたどり着いた使者」の意味。太陽系外の小天体は年に数回飛来すると考えられるが、小さく暗いためこれまで発見できなかった。望遠鏡やコンピューターの性能向上で今後も発見が期待される。(c)時事通信社