【11月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)は20日、リーグ17位に低迷しているチームの成績不振を理由に、トニー・ピューリス(Tony Pulis)監督を解任した。今後の発表があるまでは、アシスタントコーチのガリー・メグソン(Gary Megson)氏がトップチームの指揮を執る。

 18日に行われたチェルシー(Chelsea)戦に0-4で敗れたWBAは、ピューリス監督指揮の下で臨んだ直近のリーグ戦21試合では2勝しか挙げられておらず、公式戦でも11試合連続で勝利から見放されるなど降格圏より1つ上の順位に低迷している。

 WBAのジョン・ウィリアムス(John Williams)会長は、クラブの公式サイトに出した声明で「今回の決断は決して簡単なものではなかったが、クラブの利益を常に優先する。われわれは結果ありきのビジネスを行っており、昨季終盤から今季現在までの状況にはとても失望している」と述べた。

「オーナーが(中国系企業に)変わるなどクラブが移行期にあるなかで、トニーが示してくれた献身と懸命な働きに感謝していることを公表しておきたい。彼の今後の健闘を祈っている」

 ピューリス氏はリーグ監督協会(LMA)を通じて発表した声明で、本拠地ザ・ホーソンズ(The Hawthorns)での自身の経歴を擁護し、「この3年間で、われわれは素晴らしい成果を挙げた。ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンで指揮を執ったことを誇りに思う」と述べた。

「私に託された仕事は、チームを発展させて確実に結果を残し、チーム財政を改善させることだった。前年比ではそれを達成できており、クラブの成長に一役担えたことを喜んでいる。最近の3シーズンでのリーグ順位は、クラブとしての目標を達成できたことの表れだ。それはオーナーが変わってクラブが移行しているなかで、プレミアリーグにおけるチームの地位や安定した実力を裏付けている」(c)AFP/John WEAVER