【11月21日 時事通信社】中国共産党の習近平総書記(国家主席)の特使として北朝鮮・平壌を訪れた党中央対外連絡部(中連部)の宋濤部長が20日、帰国した。北朝鮮の朝鮮中央通信が伝えた。金正恩朝鮮労働党委員長と会談したかどうかに国際社会の注目が集まる中、そうした発表や報道は中朝双方から依然伝えられていない。

 中国国営新華社通信は20日夕、宋氏が同日まで訪朝し、「朝鮮労働党中央指導者と会談した」と伝えた。宋氏は17日に金委員長の側近の崔竜海党副委員長と、18日に外交統括役の李洙※(※土ヘンに庸)党副委員長とそれぞれ会談しているが、「党中央指導者」が2人を指すのか、金委員長のことなのか明らかになっていない。

 朝鮮中央通信は20日、宋氏が幹部養成校の万景台革命学院などを参観したことを伝えたが、金委員長との会談には言及していない。

 宋氏は訪朝中、冷え込んだ中朝関係の改善に向けた糸口を模索したとみられる。新華社電は「朝鮮半島問題について意見交換した」と伝えており、北朝鮮の核・ミサイル開発停止を求める中国側の立場や、先の米中首脳会談の内容を説明した可能性がある。一方、金委員長が拒否するなどして会談が実現していなかったとすれば、中朝関係の悪化は決定的となる。(c)時事通信社