【11月21日 東方新報】多くの中国人の足となっている電動自転車。気温が下がるにつれて、防寒のために電動自転車にさまざまな装備をつける人が増える。たとえばハンドルには防寒用の手袋、車体には風よけなど。しかしこういった防寒装備は、多くの危険な要素をはらんでいる。

 江蘇省(Jiangsu)陽州市(Yangzhou)で3日午前8時ごろ、電動自転車の事故が起こった。ハンドルに取り付けた手袋がブレーキの妨げとなったとみられ、運転していた男性はコントロールを失った電動自転車に10メートル以上も引きずられ、前を走っていた別の電動自転車に衝突、転倒した電動自転車に乗っていた男性が頭部に大けがを負った。前を走っていて衝突された運転手は無事だったという。

 浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)でも、電動自転車で通勤中の男性が、水たまりを避けようとしてハンドルを右に切ったところ、そのまま戻せなくなり自動車に衝突、運転手と電動自転車は転倒。電動自転車は車道側に倒れて後続の自動車にひかれたが、運転手は軽傷で済んだという。現地の警察によると、原因は防寒用の風よけが邪魔をして足をとっさに出せず支えることができなかったことと、手袋が邪魔して両手も動かせない状況だったためだという。

 近年出回っている電動自転車用の風よけは、服を後ろ前に着たような形をしており、両腕の自由があまり利かないため転倒などの突発的な状況の場合には、最悪の結果を招く恐れもある。

 2012年12月には、江蘇省高郵市(Gaoyou)で死亡事故も起きている。30代の女性が午後8時ごろに子どもを学校に迎えに行くため、電動自転車で学校へ向かっていた。気温が低かったため、生地の厚いダウンジャケットを後ろ前に着て運転しており、転倒した際に体を支えようと本能的に両腕を広げたものの生地が厚かったため思うようにコントロールできず、体を支えたり頭を守ったりする動作をできなかった。スピードも相当出していたため、女性は命を落としてしまった。

 警察によると、手袋や帽子、マスクであっても身に付けて乗り物を運転すると、普段と感覚が違ってくる。特に、車体に固定するタイプの防寒装備は流行しているが、危険を多くはらんでいる。車体に固定された手袋は手の自由を奪い、ブレーキやハンドル操作に影響を及ぼす。風よけが大き過ぎる場合は、横を走る自動車などに引っかかる可能性がある。できるだけ車体に固定するタイプの風よけの使用は避け、体に固定するタイプのサポーターや手袋など、体の自由が利く防寒対策を選択するよう警察が注意を呼びかけている。(c)東方新報/AFPBB News