【11月22日 CNS】テンセント(Tencent)と広州汽車集団(Guangzhou Automobile Group)は16日、中国・広州(Guangzhou)で最新の成果として「iSPACE DA(DisplayAudio)電動コンセプトカー」を共同で発表した。

 テンセントのコンセプト「AI in Car(クルマにAI)」に基づき、テンセントの安全に関するビッグデータやクラウドコンピューティングと人工知能(AI)のプラットフォームを利用し、スマートカー体験を構築する。

 計画によると、同モデル車の量産は2018年に実現する。また、広州汽車集団が今後発売する車には、「AI in Car」システムやインタラクティブ・スマート音声などの機能を提供し、車の所有者に合わせたさまざまなサービスを提供する。

「AI in Car」システムを搭載したiSPACEコンセプトカーは、さまざまな場面、例えば通勤、デート、ショッピングの際の駐車など、車の持ち主は場面に応じたサービスを受けられる。また、「AI in Car」システムは10億人規模のユーザーの利用情報に基づき、音楽や、米プロバスケットボール(NBA)などのコンテンツをおすすめ機能とともに楽しめる。また、運転中にもウィーチャット(WeChat)やメッセージを安全な状態で送受信できる。

 CNS記者は発表会場で、iSPACE DA電動車コンセプトカーを見る機会を得た。前部と後部座席をワンタッチで快適なダブルベッドに切り替えることで、「運転モード」から「在宅モード」の仕様に変えられる。車内の娯楽機能は、仮想と現実との空間の境界線がなくなりそうな感覚を味わった。

 広州汽車集団の最高経営責任者、馮興亜(Feng Xingya)CEOは、「広州汽車集団はテンセントと共同で技術革新を続け、車載できる搭載するAI端末製品を押し出していく。現在、総投資額450億元(約7425億円)の「広州知能新エネルギー産業パーク」は建設が進んでいる。計画面積は490万平メートル。同グループの新エネルギーモデル車は2020年までに20車種以上に達し、グループ全体の生産規模の10%を占めるだろう」としている。(c)CNS/JCM/AFPBB News