【11月20日 CNS】中国・四川省(Sichuan)雅安市(Yaan)天全(Tianquan)県教育局は、天全県第2中学校の保護者会が寄付金を強要した問題について調査を行い、15日に中間報告を発表した。

 発表によると、同校保護者会は保護者たちが奨学金のために寄付した77万1300元(約1312万円)を受け取り、うち50万8200元(約864万円)を雅安市教育基金会の一般公開の義援金口座に預け入れたが、残りの26万3100元(約447万円)は寄付金強要の疑いがあるとして教育局が一時的に取引の停止を求めたため、保護者会に留まっている。現在まで、すべての奨学金は未使用という。

 発表によると、天全県第2中学校は学校側が組織した保護者会を利用して寄付金を強要した。そのため、「学校のイメージが深刻な被害を被り、社会にも非常に悪い影響をもたらした」としている。報告を受け、天全県教育局は天全県第2中学校の章帥東(Zhang Shuaidong)校長を停職処分とした。また、調査結果が明らかになり次第、事実関係を踏まえて関係者に対し、「法に従い粛々と処理する」としている。

 同教育局は県下の中学校校長会を召集し、同じようなことが二度とないよう、学校運営の規範要求を重ねて強調した。(c)CNS/JCM/AFPBB News