【11月20日 AFP】米国との国境沿いに位置するメキシコのプラヤスデティフアナ(Playas de Tijuana)で18日、メキシコ人女性と米国男性が、両国を隔てる国境フェンスの門が開くわずかの間に結婚の誓いを交わし、愛に国境はないことを証明してみせた。

 結婚式に出席した家族や友人たちのために、「希望の扉」という名で知られる国境フェンスの門を米国境警備隊が開放。式の立会人はティフアナ(Tijuana)市長の妻と、地元の人権団体の役員が務めた。

 花嫁のエベリア・レイエス(Evelia Reyes)さんと花婿のブライアン・ヒューストン(Brian Houston)さんは「私たちの間にこの壁は存在せず、愛に国境はない」と述べ、感情を爆発させた。

 2人は3年前にティフアナで出会ったが、レイエスさんは移民に関する書類の不備から米国へ行くことができず、ヒューストンさんも事情によりティフアナを訪れることができなかったという。結婚により、レイエスさんは米国への入国が可能となった。

 家族や友人らは国境警備隊の監視の下、短い間だが2人の結婚を祝し、親睦を図った。ヒューストンさんは「お互いの家族はたった5分間しか一緒にいることができない。とても悲しいことだ」と語った。(c)AFP