【11月20日 CNS】中国最大のオンライン海外旅行大手シートリップ(Ctrip、携程)が発表した最新の報告によると、携帯アプリでビザの申請が可能になってから、海外旅行に行く中国人の6割以上が携帯アプリ「モバイルビザ」で申請を済ませていることがわかった。このうち75%は証明写真を「自撮り」することでビザの手続きを済ませている。このサービスが始まってから2年ほどだが、写真館に足を運んで証明写真を撮る時代は過去のものとなりつつある。

 報告によると、シートリップは84か国の在中国大使館・領事館と直接ビザの申請手続きを代行する資格を有している。また、ビザ申請手続きの予約に関しては同社の携帯アプリもしくは公式サイトを通して現在上記84か国を含む125の国と地域をカバーしている。

 同社のビザ業務責任者は、「モバイル端末によるビザ申請サービス『モバイルビザ』を2014年から提供している。携帯アプリでの証明写真の撮影、手続き進度の追跡、パスポートとビザの有効期限お知らせ機能などといった新機能も開発した。携帯電話一つでビザの申請を完了できるようになり、これまでのような面倒な手続きと違い、画期的で便利なサービスを提供できるようになった」と話した。

「自撮りプリント」サービスは、2015年8月から提供を開始。携帯電話で画面に表示される指示通りに撮影してアップロードすれば、アプリが各国の求めるサイズにして現像し、大使館や領事館へ申請する。写真館で撮影するよりも安く済む。

「モバイルビザ」は時間、費用の両面で優れており、平均で1日以上短縮でき、手続きに伴う交通コストや紙の節約にも一役買っている。

 統計によると、シートリップが毎年取り扱う個人ビザの数は約100万件。ビザサービスを提供する企業としては首位だ。業界筋は、「スマホへの信頼度は、中国人が世界一。『モバイルビザ』サービスは海外旅行ビザ代行業界に重大な影響を及ぼしている」と話す。(c)CNS/JCM/AFPBB News