【11月20日 AFP】女子スピードスケートのベテランで、通算5度の五輪金メダルに輝いている45歳のクラウディア・ペヒシュタイン(Claudia Pechstein、ドイツ)が19日、ノルウェーのスタバンゲル(Stavanger)で行われたW杯の女子5000メートルを6分56秒60で制し、自身7回目の五輪となる平昌冬季五輪出場をほぼ確定させた。

 ペヒシュタインは8位以内に入れば平昌出場の資格を得る状況だったが、自分より18歳も若いイヴァニー・ブロンディン(Ivanie Blondin、カナダ)を抑え、W杯通算33勝目を挙げた。五輪出場が確定するには、ドイツオリンピックスポーツ連盟(DOSB)による推薦が必要だが、これはあくまで形式的なものとなっている。

 平昌五輪の大会期間中に46歳の誕生日を迎えるペヒシュタインは、独公共放送のZDFに対して「本当に自分が誇らしい。7分を切るのを目標にしていたが、自分にとってはあり得ないタイムだった。ここまでは順調だと思う。今後はけがをしないようにしながら調子を上げていきたい」と話した。

 ペヒシュタインは男女を問わず、五輪のスピードスケートで最も大きな成功を収めてきた選手となっている。五輪には1992年のアルベールビル大会から出場し、通算で金メダル5個、銀メダル2個、銅メダル2個を獲得してきた。しかし、2009年に国際スケート連盟(ISU)からドーピング違反と判定されて2年間の出場停止を受けたため、2010年のバンクーバー冬季五輪には出場できなかった。

 網状赤血球のレベルが異常な値を示していたため、薬物違反を疑われたが、本人は先天的な問題でドーピングによるものではないと主張し、出場停止と断固として戦った。そして2011年に競技復帰を果たし、2014年のソチ冬季五輪では4位に入賞した。(c)AFP