【11月20日 AFP】2017-18スキージャンプW杯は19日、ポーランドのヴィスワ(Wisla)で男子個人開幕戦が行われ、五輪金メダリストで地元ポーランドの優勝候補カミル・ストフ(Kamil Stoch)を抑え、小林潤志郎(Junshiro Kobayashi)が260.5点でW杯初優勝を果たした。

 小林の優勝は、昨季のジャンプ週間王者で、来年の平昌冬季五輪ではソチ冬季五輪と同じ個人種目2冠を狙うストフを破っての快挙だった。ストフは2回目に129.5メートルの大ジャンプを飛んだが、小林は2回合計の距離でストフに並ぶと、飛型点の差で2.3ポイント上回った。

 国際スキー連盟(FIS)のウェブサイトで、小林は「もちろん結果はすごくうれしいですが、同時にとても驚いています。きょうはすごく良いジャンプが2回そろえられたし、最終ラウンドは調子も良かったです」とコメントしている。

 26歳の小林は今回がトップレベルの大会初優勝で、2011年11月のW杯参戦以来初めての表彰台入りとなった。女子では高梨沙羅(Sara Takanashi)が過去5シーズンで4度の総合優勝を果たしているが、日本勢男子がW杯で勝利するのは、3年前の葛西紀明(Noriaki Kasai)以来だった。

 世界選手権で2個の金メダルを獲得し、昨季のW杯総合優勝も果たしたステファン・クラフト(Stefan Kraft、オーストリア)が3位に入っている。(c)AFP