【11月20日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは19日、第12節の試合が行われ、デビッド・モイーズ(David Moyes)新監督が就任した降格圏のウェストハム(West Ham)は、ワトフォード(Watford FC)に0-2で敗れ、新指揮官にとっては厳しい船出となった。

 解任されたスラベン・ビリッチ(Slaven Bilic)監督の後任としてチームを引き継いだモイーズ新監督だったが、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を指揮した経歴を持つ同氏の就任もチーム状態を上向かせる即効薬にはならなかった。

 敵地ビカレージ・ロード(Vicarage Road)に乗り込んだウェストハムだったが、前半にウィル・ヒューズ(Will Hughes)、後半にリシャルリソン(Richarlison de Andrade)に得点を許して敗戦。リーグ戦5試合未勝利で残留圏内と勝ち点1差の18位に沈み、前任者が職を追われる原因となった問題をモイーズ監督はその身で体感することになった。

 エバートン(Everton)で築いた評価をユナイテッド、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)、そしてサンダーランド(Sunderland AFC)での失敗で落とした感のあるモイーズ監督は、サンダーランドの降格を防げなかった指揮官という評判をなんとしても覆すべく、背水の陣でウェストハムとの短期契約を結んだが、初戦の低調な試合内容を見る限り、降格圏脱出に向けた課題は山積みと言える。

 モイーズ監督は「これは大きな仕事だと以前から思っていたが、大きな評価を受けている何人かのビッグプレーヤーのプレーには非常にがっかりした」と嘆いた。

「もっとやってくれるものと思っていた。彼らは私に、それだけの評価を勝ち取った理由を見せなくてはならない。きょうのパフォーマンスはうれしいものではなかったし、もっと良い内容を期待していた」 (c)AFP