【11月20日 AFP】17-18イタリア・セリエAは19日、第13節の試合が行われ、イタリア代表のW杯ロシア大会(2018 World Cup)予選敗退から間もない主将のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)とアンドレア・バルツァッリ(Andrea Barzagli)を休ませたユベントス(Juventus)は、サンプドリア(Sampdoria)に2-3で敗れた。

 ユベントスは後半、ドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)とルーカス・トレイラ(Lucas Torreira)、ジャンマルコ・フェラーリ(Gian Marco Ferrari)にゴールを許して3点のビハインドを背負うと、終盤にゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のPKと途中出場したパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)のゴールで1点差まで迫ったが、その直後に試合終了のホイッスルが鳴った。

 ユベントスはラツィオ(SS Lazio)戦に続く今季リーグ2敗目を喫し、22日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦を控える中で、手痛い一敗となった。

 順位も前日勝利したナポリ(SSC Napoli)と勝ち点4差の3位に下降。マウロ・イカルディ(Mauro Icardi)の2得点でアタランタ(Atalanta)に2-0で勝利したインテル(Inter Milan)が同2差の2位に浮上し、ラツィオとの白熱のダービーを制したASローマ(AS Roma)が、1試合消化の少ない中でユベントスと1差の4位につけている。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「不意打ちで顔をたたかれた気分だ。きょうの試合は一年に1回はあるゲーム。説明の難しい、驚かされる試合だ。うまくいっていなかったが、がまんが足りなかった。長い試合だったし、落ち着きを保たなくてはならなかった」と話した。

 勝利したサンプドリアは、映画プロデューサーでもあるマッシモ・フェローロ(Massimo Ferrero)会長が「フィアット500でフェラーリを抜いた」と金星を喜んだ。フェローロ氏は「ブッフォン選手は、ほかのチームはユベントスが通ると道を譲ると言っていたが、きょうは彼とユベントスがわれわれに道を譲った」とコメントした。

 今季ホームで難攻不落のサンプドリアとのアウェーゲームで、アレグリ監督は守護神ブッフォンとDFバルツァッリ、さらにディバラをベンチスタートにする賭けに出た。

 その理由についてアレグリ監督は「ブッフォンとバルツァッリは(W杯の)ショックから立ち直ろうとしているところだ。15日間、代表でとてつもないプレッシャーを味わってきたのだから、休ませるのが当然だ」と話した。

「あれがフットボールであり、新たなドラマ、並外れた出来事だ。残念ながらイタリアはW杯出場を逃したが、われわれはそこから立ち上がり、新たなスタートを切るすべを知っている」 (c)AFP/Emmeline MOORE