【11月19日 AFP】ボクシング、WBO世界バンタム級タイトルマッチは18日、英ベルファストで行われ、王者ゾラニ・テテ(Zolani Tete、南アフリカ)がタイトルマッチ史上最速の11秒KO勝利を収め、歴史に名を刻んだ。

 テテは1回5秒、最初のパンチとなった右フックでシボニソ・ゴニャ(Siboniso Gonya、南アフリカ)をキャンバスに沈めると、その6秒後にゴニャが失神したことを確認したレフェリーが正式に試合を止めた。

 これまでの世界最速KO勝利記録は、1994年にWBOスーパーバンタム級タイトルマッチでダニエル・ヒメネス(Daniel Jimenez、プエルトリコ)がハラルド・ゲイアー(Harald Geier、オーストリア)から記録した1回17秒だった。

 テテはテレビ局BoxNationに対し、「このファイトに向けて懸命に準備してきた。ゴニャはそうはもたないと思っていた」とコメント。

 またプロモーターのフランク・ウォーレン(Frank Warren)氏は「ゴニャは倒れる前に気を失っていた。テテは特別な何かを持っている」と付け加えた。(c)AFP