【11月19日 AFP】豪ハードロックバンド「AC/DC」のギタリスト、マルコム・ヤング(Malcolm Young)さんが18日、死去した。64歳だった。バンドが公式ウェブサイトで明らかにした。

 公式ウェブサイトは「AC/DCは心からの深い悲しみとともに今日、 マルコム・ヤングが死去したことをお知らせします」と発表。「バンドを支える推進力」であり「ギタリスト、ソングライター、そしてビジョナリー(構想力のある人)だった彼は完全主義者で、比類なき人物でした」と弔意を示した。

 家族によると、マルコムさんは家族にみとられて安らかに亡くなったという。マルコムさんは数年前に認知症を患い、それ以降バンドのギタリストはおいのスティービー・ヤング(Stevie Young)さんが勤めていた。

 マルコムさんとともにAC/DCを結成した弟のアンガス(Angus Young)さんは、「ぼくと兄の絆は比類なくとても特別なものだった」「彼が残していった計り知れない遺産は、これからもずっと生き続けるだろう」とのコメントを発表。

「地獄のハイウェイ(Highway to Hell)」などのヒット曲で知られるAC/DCは1973年の結成以降、これまでにアルバム17枚(ライブ盤を除く)をリリース。レコードセールスでは2億枚以上の売り上げを誇る。

 バンドの良き「助言者」でマルコムさんとアンガスさんの兄でだったジョージ・ヤング(George Young)さんも10月に亡くなっている。(c)AFP