【11月19日 AFP】中国政府は18日、年金制度を社会の高齢化に対応させるための試験的措置として、国有企業の株式の一部を年金基金に移すプログラムを開始すると発表した。

 中国国務院(内閣に相当)が公表した書類によると、プログラムは年内にも始まる予定。まずは国有企業7社の株式を、国の年金基金を管理運営する全国社会保障基金理事会(SSF)に移す。

 計画によれば、今回の措置は年金制度の資金不足を補うもので、来年にはさらに多くの国有企業が参加する。

 国営新華社(Xinhua)通信は同プログラムに関する報道で、中国では年齢が60歳を超える人は現在2億人を超えているとし、同国は「年金支給額を満たす上で、厳しい状況に直面している」と伝えた。

中国は今年、年金基金の運用利回り向上を目指し、基金が株式などに投資することを認めた。(c)AFP