【11月19日 AFP】17-18イタリア・セリエAは18日、第13節の試合が行われ、ナポリはイタリア代表がW杯ロシア大会(2018 World Cup)出場を逃したプレーオフで不完全燃焼に終わったロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)がうっぷんを晴らすゴールを決め、ACミラン(AC Milan)に2-1で勝利した。

 前半33分にゴールを記録して勝利に貢献し、スウェーデンとのプレーオフでイタリアに欠けていたものをファンに見せつけたインシーニェだったが、「事を荒立てたくはない。(ジャンピエロ・ヴェントゥーラ〈Giampiero Ventura〉)監督があのメンバー(スウェーデン戦の先発)で行くべきだと考えたのであれば、自分はその決断を受け入れる。悲しいけれど、それはイタリアがW杯出場を逃したからであって、自分が出られなかったからではない」とコメントした。

 インシーニェのゴールはビデオ判定から生まれた。主審はオフサイドフラッグが上がったときに笛を吹いていたように見え、本来であればこの時点でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入できる状況ではなくなったはずだが、主審は相談の結果、ミランのアレッシオ・ロマニョーリ(Alessio Romagnoli)がインシーニェよりも後ろに残っていたと判断し、得点を認めた。

 ナポリは後半28分、交代で入ったピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)がドリース・メルテンス(Dries Mertens)の絶妙な浮き球のパスから追加点を挙げると、終了間際にロマニョーリに強烈なボレーシュートを浴びたが、そのまま逃げ切って勝利を飾った。

 敗れたミランは後半に盛り返したものの、ヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督にかかる重圧を和らげることはできなかった。13節で6敗目を喫したミランは7位にとどまり、勝ち点はわずか19で、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場圏内である3位とはすでに11ポイント差がついている。

 それでもクラブの支持を得ているモンテッラ監督は「ここ2回の敗戦はユベントスとナポリが相手であり、結果は負けたものの、相手にならなかったわけではなかった。このあとはもう少しやりやすい相手が続くし、きょうの内容を今後につなげていきたい」とコメントした。

 ナポリはこれで、19日にサンプドリア(Sampdoria)戦を控える2位ユベントスとの勝ち点差を暫定で4に広げた。同じく翌日に試合のあるインテル(Inter Milan)、ラツィオ(SS Lazio)とのダービーを制したASローマ(AS Roma)との差は同5となっている。(c)AFP