【11月19日 AFP】17-18ドイツ・ブンデスリーガ1部は18日、第12節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は3-0でFCアウクスブルク(FC Augsburg)に勝利し、ユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督は選手と指導者の通算でブンデスリーガ500勝目を飾った。

 バイエルンは、ロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の2得点などで、本拠地で快勝。9月末にカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督を解任し、72歳のハインケス監督を呼び戻してからは8連勝で、2位との勝ち点差は6に開いた。

 ハインケス監督は指導者としてブンデスリーガ通算326勝目を挙げ、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)とハノーバー96(Hanover 96)で挙げた現役時代の174勝と合わせ、ブンデスリーガで史上初めて通算500勝に到達した。バイエルンやブレーメン(Werder Bremen)で活躍した79歳のオットー・レーハーゲル(Otto Rehhagel)氏が歴代2位につけているが、通算457勝でハインケス監督とはかなりの差がある。

 ハインケス監督は「とても驚いている。その数字は知らなかった。特にどうでもいいと言うことはできないね。それは明らかに間違っている。素晴らしい数字だ。とはいえ私は、目の前の試合と対戦相手に集中している」とコメントした。

 今回がバイエルンで4回目の指揮官就任となるハインケス監督は、2013年にブンデスリーガ1部、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、ドイツカップ(German Cup)の3冠を達成したあと、後任のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督にチームを託していた。

 バイエルンはこの試合、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)とともに中盤の2列目に入ったアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)が先制点を挙げるなど、力強いプレーをみせた。ハインケス監督は「彼には満足している。アルトゥーロのことはよくわかっている。バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)で2年間、一緒に仕事をしていたからね」とコメントし、就任後にビダルに奮起を促していたことを明かした。

「復帰したときの私は、彼のパフォーマンスに納得していなかった。だからそのことを率直に伝えた。アルトゥーロはここ何週間かトレーニングに励み、絶好調に近い状態に戻ってきている」

 アウクスブルク戦は、RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)とのチャンピオンズリーグに向けても弾みのつく勝利になった。パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)とグループBの首位を争っているバイエルンは、アンデルレヒト戦でも勝利が求められている。

 ハインケス監督は「きょうの勝利はうれしい。大きな勝ちだ。アウクスブルクは今季ここまで良いプレーをしているからね。組織立っていてゲームプランも非常に明確だ。しかし、われわれのプレー姿勢が素晴らしく、集中力も非常に高かった。格を見せることができた」と語った。(c)AFP/Ryland JAMES