【11月18日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は17日、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのダービーを前に、主将のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)とクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のロッカールーム内での不仲説について否定した。

 首都マドリードに本拠を置く両クラブは、首位に立つFCバルセロナ(FC Barcelona)を勝ち点8差で追いかけている。

 ロナウドは今月初め、アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)やペペ(Pepe)、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)の退団もあり、昨季リーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の2冠を達成したチームに比べて今季は経験値が足りていないと不満を示していた。

 その後ラモスがこのコメントを「日和見主義」とすると、マドリードに本社を置くスポーツ紙マルカ(Marca)は今週に入り、レアルの両巨塔の間で緊張が高まっていると報じた。

 ジダン監督は「セルヒオとクリスティアーノというこのクラブの歴史に名を残すであろう2人の選手がいると正直に言えることは、素晴らしいことだ。2人とも何が問題か分かっているし、互いに敬意を払っている」と会見でコメントした。

「2人とも頭が良い。ともに何度も戦い、多くを勝ち取っている。今、一人のある考え方に対して、もう一人が違った考え方をしていても、問題は無い。誰もがそれぞれの意見を持っている。重要なのは(クラブの)内部で解決をするということで、すべて片がついた。クリスティアーノとセルヒオの間に問題は無い」

 アトレティコの新スタジアム、ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われる初めてのダービーのキックオフを前に、バルセロナは敵地でCDレガネス(CD Leganes)と対戦するため、勝利すればその勝ち点差は暫定で11に広がる可能性もある。

 しかしながらジダン監督は、レアルのタイトルへの野望のためにダービーが絶対に負けられない試合とされることには抵抗した。

「バルセロナが勝ったとしても何ら変わりはしない。自分たちのすべきことは分かっている。90分間、最大限の激しさで、良いパフォーマンスをする必要がある」 (c)AFP