【11月18日 AFP】シリア東部デリゾール(Deir Ezzor)県で17日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が自動車爆弾を使った攻撃を行い、避難民ら少なくとも26人が死亡した。英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 この攻撃は米国が支援する武装勢力の検問所に集まった人々を狙ったもので、死者の中には子ども12人も含まれていたという。シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「数十人が負傷した。重傷者の数を考えると死者の数は増える恐れがある」と述べた。

 ラフマン代表によると、避難民たちは隣のハサカ(Hasakeh)県のクルド人支配地域に設置された難民キャンプに向かうところだった。

 ロシアが空爆で支援するシリア政府軍と、米国が支援するクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(Syrian Democratic Forces)」による2方面からの攻撃によって、シリアのISは壊滅寸前に追い込まれている。(c)AFP