【11月18日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は17日、今年4月にシリアで起きたとされる化学兵器攻撃に関する国連主導の調査の期間を延長する決議案の採決を行ったが、ロシアの拒否権行使によって否決された。

 日本が提案した決議案は、交渉期間を確保するため国連(UN)化学兵器禁止機関(OPCW)の「共同調査メカニズム(JIM)」の任期を30日間延長する内容だった。

 採決では12か国が賛成、ロシアとボリビアが反対、中国が棄権したが、常任理事国であるロシアの拒否権行使によって決議案は否決された。

 安保理は前日16日にも調査団の活動期間を延長する米国提案の決議案の採決を行ったが、同じくロシアの拒否権行使で否決されていた。ロシアが同盟国シリアを対象とした安保理の行動を止めるために拒否権を行使したのは、今回で11回目。(c)AFP/Carole LANDRY