【11月17日 AFP】サッカー、サウジアラビアリーグ1部のアル・ヒラル(Al Hilal)は、浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)とのAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2017)の2試合制の決勝を控える中、東アジアからの覇権奪回を目指している。

 2014年大会の決勝でタイトルを逃したアル・ヒラルは、18日にリヤドにレッズを迎えて行う初戦で勢力図を書き換えられることを期待している。

 2003年の第1回大会から数えて東アジアのクラブはここ5年間を含め、通算10度の優勝を飾っている。

 しかし、アル・ヒラルの主将を務めるサウジアラビア代表DFのオサマ・ハウサウィ(Osama Hawsawi)は、西アジア勢の2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)予選での躍進を主張。W杯本大会にはサウジアラビアとイランが出場を決めている。

 アジア・サッカー連盟(AFC)のウェブサイトは、「過去には東アジアのチームが上手を取っていたが、勢力図が変化して西アジアのチームもよくやっている」と語った33歳のハウサウィのコメント掲載した。

「例えばW杯予選ではオーストラリアや日本と対戦した。われわれは前者を抑えて予選を突破し、後者には勝利した」

「西にも東にも強豪はいるのはもちろんだが、西の2か国がW杯に進出したことは留意されるべきだ」

 今大会を無敗で勝ち上がったアル・ヒラルは、これまでに計6個のアジアタイトルを手にしているが、チャンピオンズリーグでの優勝経験はない。

 一方、レッズの主将を務める阿部勇樹(Yuki Abe)は2007年大会の優勝を経験しており、今回は堀孝史(Takafumi Hori)監督のためにトロフィーを掲げたいと語った。

「キャリアを通じてさまざまな監督にお世話になったが、堀監督は僕自身の成長を手助けしてくれた。だから、堀監督のには大きなタイトルを勝ち取ってもらいたい」

「2007年は一つも負けることがなかったが、今年はアル・ヒラルが絶好調で負けていない。できれば、1点を取って、少なくとも引き分けてリヤドを後にしたい」 (c)AFP