【11月19日 CNS】中国・甘粛省(Gansu)蘭州市(Lanzhou)にある西北師範大学(Northwest Normal University)の学生食堂が、「智能(スマート)食堂」サービスを開始した。60種類以上のメニューがすべて対応している。料理名や価格、ビタミン、タンパク質などの栄養含有量が表示される。

 記者はこのほど、「スマート食堂」を見学した。従来の大学の食堂でよく見られる、並んで料理を盛ってもらう光景とは異なり、あらかじめお碗や小皿に食事がよそわれており、利用者は自分の好きな料理を選んで盆に乗せ、出口に設置された機器にスキャンし、カードで支払う。

 食堂運営を担当する責任者の牛彤(Niu Tong)氏は、「ハイテク機器でデジタル化し、『スマート食堂』を実現させたことにより、全行程の追跡・コントロールもできる。ビッグデータ分析によって、栄養分析、メニューの調整を行い、食品の安全性を確保している」と説明する。導入したシステムは、調理場の精密管理、仕入れ、野菜の栄養分析管理、ウィーチャット(WeChat)サービス、スマートカードなどで構成されている。

 さらに、ビッグデータ分析によって、毎日の利用状況を把握し次の「配膳計画」を行い、無駄を減らすという。今年8月にこのシステムを導入して以来、準備、配膳、食事などの過程で生じる残飯は、従来の約5分の1に軽減した。

 牛氏によると、今後はビッグデータ分析を使い、利用者の食習慣や脂肪摂取状況などに基づき、個別化サービスも実施する。レシピを分析して、利用者に対してより良い栄養バランスのある提案を行う予定だという。(c)CNS/JCM/AFPBB News