【11月17日 AFP】(更新)カンボジア最高裁が最大野党に解党を命じ、所属政治家100人以上の政治活動を禁じた一連の措置に対し、米国は16日、来年行われる総選挙の正統性が危ぶまれるとして撤回を要求した。

 米ホワイトハウス(White House)は声明で「カンボジア王国政府に対し、カンボジア救国党(CNRP)に対する一連の措置の撤回を求める」とし、「現在の流れでは、来年の総選挙の正統性、自由、公正さ」が保証されないと述べた。

 また「収監されているケム・ソカ(Kem Sokha)CNRP党首を釈放し、野党、市民社会、メディアに正当な活動の維持を許可するよう要求する」と述べ、カンボジア政府の対応によっては来年の総選挙へ向けた選挙管理委員会への支援を打ち切ると警告した。

 さらに米政府は、今回のカンボジア最高裁の決定や市民社会とメディアに対する厳格な規制について「カンボジアの民主的発展を著しく後退させ、国の経済成長と国際的立場を危険にさらしている」と非難している。(c)AFP