【11月17日 AFP】白く、床から天井まで続くうねるような書棚。近未来的な中国の図書館に、世界中の愛書家たちが驚嘆している。ただその書棚をよく見ると、何かが欠けていることに気付くだろう。

 幾重にも積み重なった本の列。だがその背表紙のほとんどが、棚の背面に埋め込まれたアルミニウム板に印刷された絵なのだ。

 中国東部の港湾都市、天津(Tianjin)に先月、天津濱海図書館(Tianjin Binhai Library)が開館すると、この流線美を誇る6階建ての図書館の写真は「世界一の図書館」、「愛書家たちの夢」といった見出しで、国内外のソーシャルメディアで拡散された。週末には平均1万5000人が訪れるという。

 設計はオランダの建築家集団MVRDV。現在の蔵書は20万冊だが、いずれは120万冊の収蔵を目指しているという。(c)AFP/Becky Davis